眠るのは大事である。
だが眠る時間はもったいない。 できれば眠っている間だけ 時間が止まってくれたらなどとくだらないことを 考えてしまう。 実際には脳は疲労しない。 5〜6時間も寝れば体にも害はない。 すこし前に読んだ本には 「眠りの質=めざめの質」 というようなことが書いてあった。 要するに寝る時間がまちまちであっても 起きる時間を同じにすれば、体がその時間帯に目覚めの体勢に入るらしく、 良いようだ。 この本の筆者によれば、どうやら 「睡眠は3時間で十分」とのこと。 例として挙がっているのが、 作家の(故)開高健氏。 彼は驚くべきことに、 一日たった一時間半しか寝ていなかったらしい。 これは果たして睡眠と呼べるのだろうか。 それに 一般のひとを説得するには、 あまりに例が極端ではないか。 たしかに先に 「眠る時間が勿体ない」とは書いたが。 例えば一日8時間眠るひとがいるとする。 8時間は一日の1/3にあたるので 彼は人生の1/3を寝て過ごすことになる。 これを非効率と考え、では眠る時間を減らしましょう というのが、この本の言わんとしているところだが、 そうではない方法を研究している人たちがいる。 明晰夢、というらしい。 要するに早い話、夢を自分でコントロールしてしまおうというのだ。 何らかの理由により身体の自由がきかず、やむを得ず寝たきりになってしまった人たちが 夢の中では自由を味わえるようにと、 東大などで実際に研究が重ねられている。 明晰夢を見るには、普段から「今の状況が現実であるか」を 常に頭の中で疑う癖をつけることが必要で、 これが夢の中で夢と気付くきっかけを作ってくれる。 映画ウェイキング・ライフのなかでは「スイッチを見つけたら押してみろ」と言われるが、 まさしくこのことである。
by yuichikov
| 2004-05-30 02:19
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