まだ小さい頃、家族で北海道に旅行にいったことがある。
滞在した数日間の最後の方だったろうか、アイヌコタンへいった。 そこではアイヌの伝統的な音楽が演奏され、 お祭りのような雰囲気だったのを覚えている。 演奏に使われている楽器も、ムックリという 半分口のなかに入れた状態で片側についたひもをひっぱって びよよーびよよー と不思議な音をならすものだった。 たしか帰り道、親にねだってムックリを買ってもらった。 見た目のシンプルさとは異なり、素人の、 まして子供にはコツを掴むのがなかなか難しい楽器で、 その日は夜通し練習した憶えがある。 うまく音が鳴らせるようになったのは、結局家に帰ってからだった。 自分でも気に入ってよく練習していたが、 あるとき力のいれすぎでムックリが折れてしまって以来 あの不思議な音は聴いていない。 安東ウメ子さんというムックリ奏者を知って、 そんなことを思い出した。
by yuichikov
| 2004-06-11 11:17
| >Music
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