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アメリカ選挙戦の行方
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11/2のオハイオ州で選挙の結果がほぼ占われるようだ。
アメリカの新しい(?)顔が決まる日も目前ということである。
オハイオでは民主党の現職市長がブッシュ支持にまわったことで更なる接戦が予想されるが、
いくらケリーが頼りないからといってこれ以上ブッシュ政権を長生きさせるわけにはいかん!
ということで(?)立ち上がったサイトがこちら。

というわけで、作者にどれほどの使命感があるか、はたまた楽しんでいる感もあるが、そこはご愛嬌です。
これを読んでいると、ブッシュの本当の怖さを再発見できます。
現在の一極・多極型社会の唯一の超大国のトップの発言とは信じられないような内容・語学力・視野の狭さ。
これを読んでアメリカ選挙戦をもっとハラハラしながら見守りましょう。

それから、「ジョージのブログ」もお忘れなく。
ここでは毎日とれたてホヤホヤのネタを公開しているので、よりハラハラしたいひとにはおすすめです。
# by yuichikov | 2004-10-15 12:56 | >Thoughts
ニッポンの入国管理
成田空港警備員の暴行


弱者に対する陰湿な行為が後を絶たない。自分で「弱者」と書くことにすら抵抗を感じるが、「一体なぜ」と耳を疑いたくなるようなニュースばかりの毎日に、ぼくの感覚もすっかりマヒしてしまっているような気がする。

暴行の事実もさることながらまずは強制送還という処置に疑問が湧いた。宿泊先の予約をしていなかったからだろうか。それとも彼らがチュニジア人だから?アメリカ人やヨーロッパ人だったら送還されなかった?

入国管理が厳しくなっていることぐらい理解できる。ただ、送還される理由が十分でないはずだ。少し前に海外に行ったが、ぼくだって宿泊先などひとつも決めていなかった。明るみに出たのは「暴行」の二文字だが、警備員だけでなく、それを取り巻く空港、入国管理局等さまざまな人間が何らかのかたちでこの事件に関わっている筈である。

イスラムに関する偏見や差別意識が、日本においても顕著だということを改めて実感した。
他文明に対する見識の歪み方は先進国ほど顕著なのかもしれない。
ただ、もし逆の立場だったらぼくたちは相手の国のことをどう考えるだろうか。
不法労働がどうたらということを引き合いに出すのなら、もっと明確な法的処置をとるべきだった。
本当に胸くそ悪い話だ。
# by yuichikov | 2004-10-14 14:38 | >Thoughts
10月
ここ数日、まともに陽の光を浴びていないような気がする。
気持ちのいい晴れ間がまちどおしい。
# by yuichikov | 2004-10-12 08:26 | >Thoughts
よく考えたら死んでます
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最近、ずいぶん久しぶりに映画ファイトクラブを借りてきた。
久しぶりに、とはいっても映画館とあわせたらこれで5度目になる。
いい加減飽きないのだろうか。毎回自分でも多少は疑いながら観るのだが、不思議と飽きることはない。
それどころか、観る度に体中の血液を全部取り替えられたように、気分が高揚する。

ただこれは決して「いい映画」などではない。観る者を欺き、挑発し、洗脳する。
汚くて、反社会的で、突発的にホラー映画のような場面を突きつけてきたりもする。
それでも、なぜかそれらの苦痛が快感に感じられてしまうのが、この映画の魅力ではないだろうか。

この映画とは、高校の頃一人でいった映画館で出会った。
衝撃を受け、すぐにチャック・パラニュークの原作も読んだ。
読んでみると意外にもにも映画以上に反社会的な表現が含まれていて、それが文章には似つかわしくない疾走感を伴い、文字と文字の間を駆け回っている感じだった。
しかし、原作と映画ではひとつ、大きくちがう点があった。後味、と言ったら分かるだろうか。

最初は、エンドロールがはじまる直前に、ああ、これでようやく幸福な瞬間が訪れようとしているのだ、と思った。
しかし落ち着いて考えてみれば、主人公は頭蓋骨を銃で打ち抜いたその瞬間、死んだ筈である。
映画ではこの直後、彼は呆然とするマーラの手をとり平然と言うのだ。

「出会ったタイミングが悪かったんだ」と。

死して尚、しっかりと立ったまま眼の前の光景を見つめていたのは、
もしかしたらこの言葉を、今この瞬間の生の喜びを観客である僕たちに伝えるためだったのかもしれない。
ぼくはこのシーンが大好きだ。
# by yuichikov | 2004-10-11 16:11 | >Movie
ふたたび、「沢木耕太郎」と出会う
ひと月と僕にとっては長かった旅も終わり、無事日本に帰ってきた。
数日間はうまれて初めて経験する「時差ボケ」に苦しむも、ようやく昨日あたりからまともな時間に目覚めるようにまで回復した。

今日は台風もあけ、雨がやんでいたので東京まで出てひさびさに先輩方と会う。そこで海外の設計事務所の話をきいたり、日本で仕事をコンスタントにとっていくには、というような話題を聞いているうちに、ああ、自分は何て不安な職業に向かおうとしているのだろうか、と改めて思った。ただ不安を恐れた訳ではない。どんな仕事も大半は常に不安がつきまとう筈である。こと建築において特別、という訳ではないからだ。

帰り道、友人とよった池袋の書店にて、沢木耕太郎の特集を組んだ『SWITCH』のバックナンバーを見つける。どうやら沢木はこの雑誌の創刊当時から、特集の内容に深く関わっていたようである。思いのほか値が張ったが、書き下ろしもいくつか挟まっており、衝動買いにしては上出来だった。

間違いなく僕も沢木の旅に魅せられ、憧れたひとりであり、今回の旅もそんな憧憬の念からとびだしたものかもしれない。あらためてそう感じた。いま漠然と抱いている不安なんて、ちっぽけなもの、とまではいえなくても、そわそわしたときはここに立ち返って彼に勇気をもらえばいい。
# by yuichikov | 2004-10-11 00:49 | >Thoughts